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2025.06.05

児島でデニムパンツを縫う

みなさま、こんにちは。

そして、お久しぶりです!企画の甲原です。

先日、岡山県倉敷市の児島でパンツの縫製を学んで参りました👖

児島(こじま)といえば、国産ジーンズ発祥の地。

そんな“デニムの聖地”児島には、長年ティグルブロカンテのデニムパンツを縫製してくださっている工場があります。

今回は、その縫製工場さんのご協力のもと、なんと一本のデニムパンツを実際に縫い上げる研修を体験させていただきました!

今回は裁断した生地を持ち込み、早速ポケットを作り始めます。ティグルのデニムパンツの象徴といえば、後ろポケットのシラサギステッチです。

この滑らかなラインは、型紙に沿ってくり抜いたガイドを使い、チャコペンで下書きをして、ミシンでステッチを入れます。

シラサギステッチは、ステッチ糸が2本並ぶ(上糸2本取り)でミシンをかけます。
店頭のパンツでも、シラサギステッチを見つけたらチェックしてみてくださいね。

よく見ると、端までラインが足りませんでしたが、今回はこれもご愛嬌。
簡単なように見えても、やってみるとなかなか難しいです。

ポケットは出来上がりの大きさにカットした少し厚手の型紙を使い、均等な大きさになるようにアイロンをかけます。

ポケット口を縫い、前後それぞれのパンツに縫い付けます。

そして、前パンツにはファスナーつけて開きをつくります。

マンツーマンご指導中の手元(なんとキャリア60年以上のプロに教えてもらっています!)

ファスナー付けは、私が知っている手順と全く違ったので、覚えたい一心で縫いました。

私にも、プロクオリティの前あきが縫えました!!

そしてここからは、巻き縫いです。今回は、尻ぐり、脇、股下を縫います💪

こちらは、巻き縫い専用のミシンです。
生地の端を包みながら縫い進めます。

こちらはプロの手元

本縫いミシンとは違った感覚で、縫っている時の生地の運び方が難しく、私は引っ張って持つ癖が出てしまい、引っ張らないように生地を持っていく感覚に苦戦しました。

ようやくできたかと思えば、針目が飛んでしまっていたり、生地の縫い終わりが合わない!ということで、解いては縫いを何度か繰り返しながら、ようやく形になってきました。

今回は3本針にしました。裏はチェーンステッチです。

とても味わいのあるステッチで、こだわりのポイントです!

お次は、ベルトです。

ベルトつけでは、パンツとベルトの境目を段差なく綺麗に仕上げるのがポイントです。縫い方のコツを教えもらい、きれいに縫えました!プロは指先の感覚も使いながら縫製していることを実感しました。

そして、ベルトループはこちらの専用ミシンで。
ラッパに通して折りたたみながら縫うことができ、あっという間にできました。

必要な長さにカットし、パンツに縫い付けます。

次は、裾縫いです。
デニムパンツの裾といえば、このミシン!
ユニオンスペシャルを使います。

実は警固本社にもあるのですが、
私は、児島で初挑戦です!

私に教えてくれているプロの手元です。
試し縫い中のためハギレです。

こちらも、ラッパに通すことで裾を折りたたみながら縫い進めます。

こちらも、裏はチェーンステッチです。

脇の3本針のステッチと裾縫いが重なるところで、上手く裾が折れずに外れてしまい(パンク)こちらも数回やり直しながら、少しづつコツをつかみ、きれいに縫い上がりました!

そして、最後にカンドメを入れます。

普段からカンドメや、ボタンホールを行って頂いている特殊屋さんにお伺いしました。

カンドメ専用のミシンは、一箇所5秒ほどで、ベルトループ、前開き、ポケット口など
計18箇所、あっという間にできました。

カンドメは縫い目を補強する目的で行いますが、見た目の雰囲気も一気に締まります!

完成したパンツがこちら↓

洗いを入れる前

ベイカーパンツのシルエットをベースに5ポケットのディテールを取り入れてみました。
生地は12.75オンスのオリジナルデニムです。

早速、日々履き倒しております!

我ながらとても気に入っています。

教えて頂いたことが、たくさん詰まった1本。これはもう、愛着しかないです💛

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。いかがでしたか?服作りの魅力を少しでも感じていただけたら嬉しいです。

皆様に楽しんでいただけるよう、私たちも日々楽しみ、そして試行錯誤をしながらものづくりに取り組んでいます。

こだわりのアイテム、是非お手に取ってみてくださいね。

甲原