2024.09.27
Craft Essay 01 : ティグルブロカンテのデニム
日本の紺藍をイメージしたインディゴの色。ソフトに織り上げられた肌心地の良い生地感。均一化した滑らかな表面ではなく、どことなく自然で粗野な魅力を感じるテクスチャ。ティグルブロカンテで使う"いつものデニム"の裏にはいくつもの秘密が隠れています。
デニムに使われる糸はロープ染色という方法で染められます。ロープのように束ねた糸をインディゴ染料のプールに浸し、絞り、空気にさらすことで糸を染めていくやり方です。糸の表面は深く染まり、芯の部分が白く残る。この工程がデニムの味わい深い色落ちに繋がります。
織りには昔ながらのシャトル式力織機を使用。シャトルを飛ばす速度を調整し、糸にかかる負荷を最低限に抑えることでしなやかな質感のデニムに。出来る限り自然な力に任せ織り上げることで柔らかく、ナチュラルな表情のデニムに織りあがるのです。
生地の端に出来る耳(セルヴィッジ)は、このデニムが力織機によって織られている証拠。古き良きモノづくりの証です。
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