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2024.09.27

Craft Essay 04 : 甘木絞り

Photo: Masahiro Sakabe

絞りの仕事もひとつ、ひとつ、手作業で

福岡県朝倉市の甘木にて、江戸時代の誕生より続く伝統的な手仕事の絞り染めです。現在はインド原産、マメ科のインド藍を使用。絞り、染め、洗い、一貫した手仕事の積み重ねで美しい藍の色彩が生み出されています。

染めを繰り返し重ねることで増していく色の深み

原料の植物を発酵させて固めたインド藍の色素はそのままでは水に溶けないため、酸化還元反応を利用して色素が繊維に入り込む状態に”藍を建て”ます。インディゴの色素だけでなく植物由来の成分も入っている藍の染料。簡単には色が定着せず、繰り返し染めを重ねることで、丁寧に糸に色の深みをつけていきます。

洗いも手作業で繰り返し。色がしっかりと定着していることを確かめるように、染めては洗いを重ねていく。一つ一つの手仕事の積み重ねが、魅力的な染めの色彩となっていきます。