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2024.09.27

Craft Essay 06 : 久留米絣

200年以上の歴史を持つ九州を代表する伝統工芸久留米絣。図案を表す為に糸の段階で染め分け、生地を織ることで特有のかすれた柄を出す技法です。

まず絣の図案を決定したのち、その柄が出るように糸を染分けます。
白糸の束の染めない箇所をくくり、束全体を染めた後にくくりをほどくと染まらずに残った白い部分が現れます。この糸を織ることで絣特有の掠れた柄の風合いが生まれます。

糸を染め分けてから織ることで柄を表す、手間暇を惜しまない工程

織りに使われるのは100年以上前から受け継がれてきた昔ながらのベルト式の織機。ずらりと土間に並んだ織機に染め分けた糸をセットします。ここで糸を違えてしまえば柄の出方が変わってしまうので慎重に行われる作業です。織機が動き出すと工場内にその音がリズム良く響き渡ります。

柄が違えてないか、織りが止まってないか…機械任せにせず、1人8台の織機を見ながら細やかに進み具合を調整していきます。そうしてようやく、一反の生地が織りあがります。

一つ一つの工程に人の手が加わり、いくつもの細やかな工程を経て織られる久留米絣。ティグルブロカンテではオリジナルの図案から生地を織る、定番的な人気を誇るシリーズです。