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2024.11.16

DOUBLE=DOUBLE FURNITURE アトリエへ

秋晴れの先日、ここちよい陽気の中、糸島へと足を伸ばしてきました。福岡市内から車で1時間ほど。

糸島の中でも自然を楽しむスポットが多い芥屋(けや)地区へ。

向かったのは木工家・酒井航さんの主宰するDOUBLE=DOUBLE FURNITUREのアトリエ。

来年予定している催事の打ち合わせにお邪魔しました。

入った途端に鼻をくすぐる木の香り。並ぶカトラリーやキッチンウェアは全て酒井さんの手によるもの。

1点1点、ハンドメイドで作られています。

国産樫、桜、楢…素材の違いで質感も様々、大切なのは使ったときの"口あたりのよさ"
床柱に使われるほど固い縞黒檀を削り出して作られるシリーズ。
スプーンの削り出しの工程もわかりやすく展示
材質が変われば使い勝手も変わる箸。木材によって全く異なる肌触り。

また、カトラリーだけでなくキッチンウェアやインテリアも代表的な酒井さんの仕事。

飛騨高山、信州の家具作りをルーツに"使い手"を意識したものづくりを行われています。

杉の大トロ部位、柾目を使ったお重とお弁当箱。
静謐とした仕上がりの仕事。
ハレの日だけでなく、日常の食卓でも使いたくなるフォルムです。
各種媒体にも取り上げられる酒井さんのアイコン的作品。
熱伝導率が低い為、熱々のコーヒーを注いでも持てるコップ&タンブラー
年末のみ手掛けるという雑煮椀
電球色が似合う木のランプシェード
展示の什器も全て酒井さんの仕事
かんなくずを使った杉玉

木の温かみと共に、生活に馴染むミニマルな佇まいが魅力的な作品達。
素朴さだけでなく普段の生活の中での使いやすさに重きを置く姿勢が伝わってくる仕事が並んでいます。

今回はショップと共に工房にもお邪魔しました。

木の香り立ち込める空間
素材と道具が並ぶ現場の様子、"仕事"を感じる臨場感

嬉しいことにカトラリーの削り出しの実演もして頂きました。ひとけずり、ひとけずり。

0.1mmの削りを何度も重ねて理想のフォルムへ。

フォークのベース。まだまだ角張って触り心地もザラザラ
ひとけずり、ひとけずり

0.1mmの削りをだからこそできる、細かい調整をきかせていく

削られた面は滑らかに丸みを帯びた仕上がりに

実際の削りを見ると、出来上がった仕事への信頼がぐっと増します。貴重な体験をありがとうございました。
実演はイベントの際に各店でも行って頂く予定ですのでお楽しみに!

この度はご縁があり、2025年の春に熊本ドラゴブロカンテと博多駅ラパンブロカンテにて催事を行う予定です。
一足先に酒井さんの仕事をご紹介しましたが、また春の新生活の時季に改めてお披露目出来ればと思います。

次のお知らせをお楽しみに!

TIGRE BROCANTE